うちやま料理ものがたり
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第10回 秋の食材『キノコ』
 

朝夕が肌寒く感じる季節になりました。標高の高い山々からは、紅葉を知らせが聞こえてきます。もう秋ですね。

秋と言えば、食欲の季節と言われます。夏の暑さで疲れた胃腸や紫外線に痛めつけられた肌を癒すためにも、内面からの食事はとても重要です。
料理人としても、季節の巡りと「食」の繋がりは意識して欲しいですね。

さて、今回は「秋の食材」として”キノコ”のお話。
キノコが免疫作用に効果的というお話は、各書やネットにも多く記載されている事柄ですね。もちろんキノコの持つ成分が、効果的である内容が医学的にも証明されているようですが、私はキノコの持つ”食物繊維”と”旨味”に注目したいですね。

ご存知の方も多いと思いますが、キノコは低カロリーで食物繊維が豊富です。たくさん食べても、太りにくい食材であり、腸の中で老廃物を絡め取ってくれて体外に排出する働きを助けてくれます。腸の中の動きが活発になると、身体を守る免疫作用が強化され、さらに身体に有害な物質の排出も助けてくれるから、「神様の恵み」かな?とすら感じます。

朝夕の冷えや日中の陽射し、寒暖のさが激しくなり体調を崩し易い時期。もちろん外敵からの攻撃に防御が必要な時期です。こんな時期に、身体の助っ人のような食材が現れるのは、まさに「神様の恵み」だと思わざるを得ません。

さらにキノコの美味しい食べ方を一つ。簡単です。少しで結構です、お陽様に干してから使うと旨味がアップします。また、骨や筋肉に影響するビタミンDも増加します。栄養素と旨味のダブルの効果が得られます。

毒キノコによる食中毒も発生しやすい時期ですから、注意も必要ですが夏から秋へ、そして冬に備える食材としてキノコの持つ役割は大きいと思います。

次回は、秋の果物のお話をします。

 

 
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