うちやま料理ものがたり
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第11回 秋の果物
 

陽射しも柔らかく、影法師も長く伸びるようになりました。季節はすっかり”秋”です。日中の暖かさと朝夕の気温差が大きいために、体調を崩す方が多いのもこの季節。注意したいです。

さて、秋と言えば「食欲の秋」。食品売り場には、秋刀魚や鯖、キノコに松茸、梨に柿、リンゴが所狭しと秋の味覚に溢れています。
今回は、秋の果物の話です。秋には果物がとても豊富です。
先ずは「ブドウ」、イタリアの古い諺に”良いワインは、良い血をつくる”という言葉があります。赤いブドウの果皮に含まれるポリフェノールは、成人病予防に効果が期待されると言われているのは、ご承知だと思います。果物の中で、最も糖度が高い果物と言われています。
糖尿病の敵とも言われる糖質ですが、直接脳の栄養源になるため脳の働きを活発にし、集中力を高めてくれます。

今から旬を迎える「洋ナシ」。”形は女神の乳房、果実はビーナスの涙”と称される果実です。とても気品を感じます。
この「洋ナシ」は、木の上では成熟しない特性があるので、未熟のうちに収穫して、一旦1週間ほど冷蔵した後、20℃前後で追熟させます。追熟させたものは、柔らかく甘く香りも良くなり食べごろを迎えます。

秋は、冬に備えて身体に脂肪や栄養素を蓄える時期です。太古の時代には飢餓の危機があった冬に備えるための食材が旬を迎えます。生き物が生きるための季節と植物のサイクルがキチンと繋がっています。よくできた仕組みだと感心します。

人もそれぞれが補うように、上手く繋がっていくと争いもなくなると思います。料理は、食は、平和の手本だと思います。若い皆さんに感じて欲しいですね。

 

 
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