うちやま料理ものがたり
イベント報告
その他のイベント報告
メール
イベントお申し込み
第7回 人さまの命に関わっている
 

梅雨明け、京都祇園祭りもクライマックスを終え、夏本番を迎えました。暑い毎日ですね。
この時期は熱中症に注意が必要です。熱中症対策には、水分補給が大切と言われますが、水分と同時に”塩分”が重要です。汗と同時に失われた塩分やミネラル分が不足すると、脳の活動に支障をきたす。生命に関わる重要なことです。
若くても過信は禁物です。

「生命」と言えば、料理人は人の命にとても関わりを持っています。食品だから当然ですが、それ以外にも常に隣り合わせの事があります。
我々、料理人は常に「炎」「刃物」「水」を使います。この3つは、すべて”人を危める”ことに繋がることばかりです。

「炎」は当然、不始末を起こせば火事になります。「刃物」は、凶器に、そして「水」も水害と同じく人の生活を脅かします。
この危険と隣り合わせの道具を日常的に駆使して、お客様の口に入る料理を作り、至福のひと時を演出します。

そこには、計り知れない緊張感と強い意志と注意力が必要です。だからこそ、毎日毎日、厳しい言葉と躾を叩き込まれます。いい加減や適当では、絶対にダメなんです。

今、厨房で額に汗して頑張っている若き料理人の皆さん。厳しさは、料理を作ることのためにだけあるのではなく、私たちの一つ一つの行動が、すべて「人さまの命に関わっている」責任に繋がっていることを覚えて下さい。

そして、掻いた汗の分だけ十分に水分とミネラル(塩分)を補給して頑張って下さい。あなたの努力と汗の分だけ、誰かの幸せな瞬間に繋がっていることを信じて!!

 

 
一覧に戻る

リゾートトラスト